一身独立の記

ロジカルに考える力

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今週は世間がいろいろ騒がしかったが、
「ファシズム政権によるクーデターで戦争法案が通ろうとしている。」
というようなレッテル貼りの言葉が目に付くのが、一番気持ちが悪かった。

ファシズムの定義とは?そして、それがどう今回の政権につながるのか。
クーデターの定義とは?そして、それがどう今国会の運営につながるのか。
戦争法案の定義とは?そして、それがどう今回の法案につながるのか。

このあたりについて納得のいく説明はあまりなく、言葉が独り歩きしている。
大体こうした言葉の定義だけでも、いろんな立場の専門家がいて一筋縄ではいかないと思う。

そう考えるとレッテル貼りというのは、ロジカルにはあまり意味のない行為だ。
そうした過激な言葉を確信犯的に使っている人たちも多そうだが、
その言葉に踊らされ思考を停止し、感情的になり、意味のない言葉を連呼するのは恥ずかしい行為だ。

ちなみに私のレッテル貼りの定義は下記のとおりだと思っている。
「レッテルとなる言葉をその定義や根拠を示さず利用し、特定の人物・団体その他対象物の印象を意図的に操作しようとする行為。」

日本人はロジカルに考えることは苦手だとは決して思わないが、
メディアでももっとロジカルに、洗練された議論を積み上げていって欲しかった。
思考を停止し印象や感情だけで判断し行動を起こすことはそれこそ戦争にもつながりかねない危険な行為だ。

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