ある日、弊社のインターンで社会人になりたての後輩たちと飲んでいました。まだアルコールが回る前、割と真面目なテーマで、でもとても私もリラックスして楽しく会話をしていました。
ふと、今の会社に入ってみて、これからどういう方向に進んでいきたいのか聞いてみました。
「僕は正直出世とかお金とかあんまり興味ないんです、やりたいことができればいいんです。」
「僕も損得より、何か一つでも社会に貢献できればと思ってます」
なるほど、、、彼らももう僕に気を使うようなことも、利害関係も全くありませんので、
本心からの発言だと思います。これが草食系というのか、そういう学生も増えてきている気がします。
思えば僕が大学生の頃、なぜか周りのそうした空気に違和感と焦燥感があり、大学の外の世界を求め、新卒で入社することになる某企業のインターンに応募しました。そこでは、大学よりはもう少し皆、野心的でした。インターンは基本的に短期間の契約で、契約更新の都度残る人もいれば、去っていく人もいました。私も精神的にも辛くなりながらも、大きく成長をさせて頂きました。
そして、インターンから、契約社員になり、幸いにして、新卒で正社員として採用までして頂けました。弊社のインターンはそこまではとても出来ませんが、、その時の経験をもとに、毎年数名のインターンを採用しています。インターン生の最年少は大学1年生の19歳です。彼もどちらかというと草食系な気がしますが、意外と話せばしっかりと応えてくれる、磨けば光る逸材だと思っています。
話を戻しますと、後輩との飲み会の時の発言は、本当に彼らの心根が感じられ、また彼らを育んだ素晴らしいご両親や家庭環境まで垣間見えるものです。ただ、一点そこで僕が年を重ねた先輩の苦言を呈したのは、
「やりたいことをやりたかったら、出世するのが一番の近道。」
「会社を通じて社会に大きく貢献したかったら、やはり出世しないと難しい。」
ということです。
私も正直彼らの世代でこんなことを思っていたかは定かではありません。たぶん思ってなかったと思います。ほっといても、いつかは自分で気づくのかもしれません。でも気づくのであれば、それが1年でも1か月でも早いほうが良いのではないかと思います。僕もいろいろと遠回りしましたが、今思い返すとその時、もっとこうしたらよかったな、と思うこともあります。その時にアドバイスをしてくれた先輩方の言葉も覚えています。(その当時はあまり受け入れませんでしたが。すみません。。)
気が付いたらその時の先輩方のように、僕も今は後輩に上記のような言葉を発していました。上司に気に入られるのも出世もゲームだと思い、ルールをまずは把握し、楽しめるようになったら、良いと思います。
新卒で入社して、最初のうちはあまり感じませんが、これがはやければ数年後~10年後となってくると同期の間でも差が生じてきます。全員出世も公平にとはいきません。資本主義の企業とは同僚と競わせることで、パフォーマンスを最大化するようにできています。
ゲームで勝つには、まずそのルールを熟知することです。モノポリーも将棋も、ルールを知らずに勝つことはできないのと同じことです。まず会社に入ったら、その会社はどのようなルールで動いているのか、意識し把握すると良いと思います。そのルールの中で勝つにはどうするか、まさにゲームで考えればよいと思います。
やりたいことをやり続けるには、そのゲームで勝たないとなりません。ゲームで負け続けると、勝者に不本意なことをやらされかねません。トランプの「大富豪」で勝者の要らないカードと敗者の強いカードを無理やり交換させられるのと同じことです。革命はおきません。また会社を通じて社会に大きく貢献するには、やはりゲームで勝ち、多くの人・モノ・金を使う立場にならなければなりません。
というようなことを、語った気がします。
ただ最後になりますが、そのゲームはやめるのもいつでもできるということです。どうしても、つまらないゲームであればやめればよいのです。つまらないゲームを一生やり続ける必要も全くありません。この点だけは、言いそびれてしまった気がするので、補足して本投稿を締めさせていただければと思います。
では、また次回!