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今こそアジアを代表する民主主義国家として

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 前々回の投稿の、「ソーシャルメディア元年の年の瀬に」でも述べたように、インターネットの台頭により大きく変わりつつあることの一つは、既存のマスメディアの一方通行的な情報発信を、一般消費者は簡単には信頼しなくなったということです。現にモノを買う時の消費者の行動も変化しつつあります。たとえば、家電を買う時も量販店や CM などで気になる商品があれば、価格.com などで他の人の感想を見て購買を決定し、ネットにおける最安値を確認したうえでネットで購入したり量販店と価格交渉をしたりしています。私事ですが先日私自身も、人生初の車を購入した際ネット上でオプションの必要性や、いくらまで値下げ交渉が可能なのか調べた上で、実際にディーラーと契約しました。消費者はより賢くなっているということだと思います。

さて、今回の投稿のタイトルは「今こそアジアを代表する民主主義国家として」なのですが、こうした一般消費者の行動は政治の世界にも広がっていくのではないかと思っています。例えば、インターネット以前は私たちの社会の出来事の情報ソースは新聞やテレビが主でした。新聞は通常1~2誌しかとりませんし、テレビのチャンネルも地上波のみという家庭がほとんどなので多くはありませんでした。国民はそうした、今にして思えばごく限られたメディアが発信する情報をもとに私たちの住む日本の社会の問題を判断するより他にありませんでした。

しかし、インターネット以降はそれが一変しつつあります。例えばある出来事をネットで検索してみると、すべての新聞やテレビの記事を同時に閲覧することができるようになりました。 私も当時、同じ出来事の報道が各メディアによってこんなにも違うものかと、驚嘆した記憶があります。そしてインターネットの情報量も飛躍的に増加していき、限られた情報ソースの世界から、まさに大海にほうりだされたような状態になりました。もちろん、インターネット上には信憑性に疑問のある情報も少なからずありますが、そのような状況の中では 「自分で信頼するに足る情報を取捨選択し、自分の頭で判断する」という姿勢がとても重要になってきます。更に、ソーシャルメディア・テクノロジーの進歩によりそうした自分の意見を共有する場も整ってきています。気が付いてみると、選挙に行く前には自分の住む選挙区の候補者について、マスメディアの情報だけなく、必ず自分なりに調べた結果をもとに投票する候補を判断するようになっていました。インターネット・ソーシャルメディアのテクノロジーは、このように私たちの築きあげてきたこの日本の誇れる民主主義を更に高い次元へと進化させる可能性を秘めているのではないでしょうか。

またふとアジアの隣国に目を向けてみると、こうした私たちが当たり前に行っている情報の共有も、政府により厳しく制限されている国もあります。 数年前その国に出張で訪れた時の夜、ホテルで何気なくいつものようにネットを開くと多くのサイトにつながりませんでした。ホテルのネットワークの調子が悪いのかな、と思っていたのですが、次の日もその次の日も一向につながりません。ホテルのデスクにネットがおかしい、と言ってもまったく問題ないとの答えでした。現地のオフィスから開いてみるとつながりました。(プロキシサーバーを経由していたようです。)その後同僚にこの話をしたときに初めて、 "Great Firewall" の存在を知りました。(参考情報

私たちはアジアの中でも有数の民主主義国家の一員であることを誇り、モノを買う消費者としてだけでなく国民としてもインターネット・ソーシャルメディアテクノロジーを最大限活用し、世界でも有数の高レベルな民主主義国家を泰然自若と目指していく姿勢を貫くことが今大切なのではないかと思います。

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