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ソーシャルメディア元年の年の瀬に

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 早いもので、2010年、ソーシャルメディア元年と呼ばれた年もあとわずかです。すっかりブログ更新も滞ってしまっていましたが、今後は少しずづでも、定期的に投稿をしていきたいと思っています。

思い返せば、今から15年前の1995年はインターネット元年と呼ばれた年でした。その頃はインターネットが一体私たちの社会にどのような影響を及ぼすかはまだまだ見えていませんでした。

しかし、あれから15年を経て、このソーシャルメディア元年はそれが少しずつ、はっきりと見えてきた年だったのではないでしょうか。

歴史を振り返ってみても、新しい時代とは決して一夜にしてやってくるのではありません。ゆっくりと段階を踏みながら、一歩一歩着実に新しい時代へと向かっていくものでした。

繊維業における産業革命を例にとってみると、それはジョン・ケイが飛び杼を発明したところからはじまりました。それによって、人間の腕を伸ばした広さ以上の綿布が、それまで以上の速さで生産できるようになりました。

そして綿布の材料である糸の生産が追い付かなくなり、ハーグリーブズのジェニー紡績機の発明につながり、その後も連鎖反応的に発明が起こり、繊維業の生産性が飛躍的に向上し社会構造までもが変化し始めました。またそうした新しい時代には反動もつきもので、新しく発明された機械により職を失った労働者が、機械を打ち壊すラッダイト運動が展開されました。 インターネットによる新しい時代の黎明期においても、多くの技術革新が連鎖反応的に起こる一方インターネットで人のコミュニケーション・人間関係が希薄になるなどの弊害論が見られました。

しかしながら、皮肉なものでソーシャルメディアの発達により、結局はインターネットというものは人と人のつながりを補強し、強化するものだということがはっきりと見えてきました。(参考:総務省 平成22年版 情報通信白書 ソーシャルメディアによる絆の再構築 ) 私たちは今、個人と個人がこれまでになくつながっていく時代に直面しているのではないでしょうか。そしてこのモノが売れない時代において、企業と消費者のあり方も、全く変わりつつあります。現に多くの人々がモノを買う時に必ずインターネットの口コミを気にされるように、これまでのようなマスメディアを利用した一方通行的な広告などには、消費者も簡単には飛びつかなくなってきてきています。

この15年前のインターネット元年からはじまる一連の社会の変化が、将来どのような形で総括することができるのかは、まだ分かりません。産業革命も1760年代~1830年代まで続き、その後の歴史家によって産業革命と名づけられましたので、私の存命中には答えは出ないのかもしれません。

ただ私も社会学を学んだ端くれとして、この個人がテクノロジーを利用し、強固につながっていく新しい時代を社会学の地平から、つぶさに観察していきたいと思います。

平成22年12月31日 東京、大晦日の夜

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